2007.9.24
アフレコな日。
夜のアフレコがなくなったので、祖母のお見舞いにいった。
横浜に帰るのは久しぶりだ。「いつでも帰れる距離だから」という安心感は、なぜかいつも、かえって足を遠退かせる。横浜とはいっても十分田舎の、馴染みのある風景に、軽くめまいがした。
ビルがない。道が広い。ファミレスがやたら目につくし、ふと視線をあげればすぐに緑がある。見慣れないピカピカのブックオフやレンタルビデオショップには気付いたけれど、前に何があったか思い出せないのが少し悔しかった。
祖母はずっとうつらうつらしていた。ときどき、うっすらと目をあけるものの、焦点を結ぶ前にすぐ閉じてしまう。呼びかけても、手を振っても、もうわたしに気付かない。
でも、肌も白くなめらかで、ほりの深い顔立ちは、変わらずとても綺麗だった。骨ばった小さな手にそっと手を重ねてみる。日だまりみたいなやわらかいぬくもりが伝わってきて、鼻の奥がツンとした。
今日読んだ本。
真保裕一「真夜中の神話」