2007.5.18

 春江さんの「プラハの春」があまりに衝撃的で面白かったので、それの続編ともいうべき「ベルリンの秋」も読んでみた。

 

 世界史は数学のつぎに苦手だったし、マルクスレーニン主義について、なんの知識もなかったわたし。恥ずかしながら、ベルリンの壁が崩される以前の東ドイツ・西ドイツのことや、それをとりかこむ世界情勢なんて、ほとんど興味をもったこともなかった。

 「善き人のためのソナタ」を観たときも衝撃的だった、『シュタージ』による監視社会なんて、いまのわたしたちには想像もできない。自分の友人や恋人や家族ですら密告者になりうる生活は、確実に健やかな精神を蝕んでいくだろう。私だったら、とてもたえられそうにない。けれど、そういう時代が、そういう歴史が、確かにあったのだ。読み進めながら私はずっと、肩をつかんで揺さぶられ続けているようだった。

 

 大人のラブストーリーとしても、ひたむきで上質!もうしばらくしたら、もう一度「プラハの春」から読み返してみよう。難しくてあやふやなままにしていたところを、少しずつクリアにしていこう。