2007.1.5

 見よ!
 この凛々しい京都タワー!

 

 …ということで、はるか彼方の山々もクリアに眺められるほどの、素晴らしいお天気の京都。目覚めもスッキリ♪ホテルでお腹いっぱい朝食をとり、目指すは上賀茂神社!

 京都検定の勉強をしてから、ほんのすこし、京都の見方が変わった。付け焼き刃的な勉強ではあったけれど、歴史的背景が少しでもわかっていると、目に入るそこここに、重みが加わる。存在感、というべきか。

 

 ぬけるような青空に映える朱い鳥居は、また格別!
 お邪魔します、と心の中でつぶやいて、数年ぶりに足を踏み入れる。

 神馬としてあがめられている白馬も、特別に公開されていた。物珍しさに人だかりができているなか、興奮することもなく、ただ静かに繋がれていた。この子は、日曜に行われる白馬奏覧神事の主役なのだ。

 漠然と訪れたときよりも、ここが世界文化遺産であり、百人一首のひとつに詠まれた情景がある場所なのだと知ったいまのほうが、より魅力的に思えることがうれしい。この、立砂の美しさも。

 ほどよく参拝客がいて賑やかな中、おみくじを引く。…やったあ、大吉!しかも、心に引っ掛かっていた不安な部分に、カツンと嬉しく響く言葉があった。御神酒をいただいて、胃がすこし熱くなるのを感じながら、大切に折り畳んで、お財布のいちばん奥にしまった。今年一年のお守りだ♪

 

 さて、上賀茂神社の門前には、有名なお菓子「やきもち」が売られている。葵家と神馬堂のふたつのお店があるが、わたしは断然、神馬堂びいきだ。小さいお店構えながらも、地道にひとつひとつの餅を並べてその場で焼き、数がはけしだい、売切れ終了となる。タイミングよく開店時間だったので、3メートルほどすでにできていた列に慌てて並んだら、わたしの3人後ろで、売切れとなっていた。
 ひえ〜、ぎりぎりセーフ!!(ノ><)ノ

 

 並んでいる時間は、長い。焼き上がるのを待って、片っ端から包んでいるのだが、なにしろ10個20個と買っていく人が多いので、列は遅々として進まない。視線は自然に、作業中のご主人に向いてしまう。そのゆっくりだが確かな手捌きと、鉄板に整然と並べられた餅があまりに綺麗で、失礼かなとは思いつつ、ついつい携帯カメラをむけてしまった。すると 、私に気付いたご主人はスルスルと窓を開け、手ぶりで撮れと合図してくださった。

 「…ありがとう!」

 ございます、が出なかったのは、昨夜から散々耳にしている、こちらの言葉が出てしまったから(^^ゞ一度見たら忘れられない、まるで昔話にでてくる優しいおじいさんみたいなご主人だった♪

 焼きたてのやきもちは…遠い記憶のなかのものより、はるかに美味しかった!なに、この餅!なに、この餡!この香ばしさとモチモチ感〜!!ここで並んで、すぐに食べてこそ味わえる、極上のやきもちでございました♪

 

 極上ついでにもうひとつ!いまや、雑誌などですっかりメジャーになった感がある、今井食堂でランチ♪祇園の「ひさご」のように、綺麗に改装されていたら少しがっかりだなあと、ドキドキしながらいくと…わあ、あったあった!暖簾こそ新品になってわかりやすくはなっちゃったけれど、扉をあけた店内は、見覚えのある温かな空間だった。もちろん、いただくのは、鯖の味噌煮定食!ご飯、大根とお揚げのお味噌汁、そしてお漬物に鯖、というシンプルかつ理想的な定食。鯖がホロホロに柔らかいし、味がしみててご飯がすすむ。値段が500円から630円に上がっていたけれど、変わらずにあるこの場所と、この味に感謝♪

 

 お腹いっぱいたべたあとは、バスに揺られて四条烏丸まで行き、祇園さんまでブラブラお散歩。今回は初詣が目的だったから、あとは新幹線に乗る前に八坂神社に行ければ、もう大満足♪なんだか最近、京都での時間の使い方がどんどん贅沢になっている気がするなあ。でも、気持ちいいな。

 

 京都が好き、というと、どこが好きなの?とよく聞かれる。わたしは張り切って、好きなお寺や、お庭や、美味しい湯豆腐のお店のことなんかを力説してみせるけれど、そのたびに、でもそれだけじゃないんだよなあ、と思ってしまう。

 必要な時間なのだ。わたしにとって。京都で、ひとりでこうして過ごす時間が。とてもとても大切なのだ。でも、なんだかうまくいえない。いつも結局、好きだから、としかいえない。不器用な自分がもどかしい。

 

 最後の写真は、祇園さんから見上げた、暮れかけた空。息を飲むほど美しかった。
 思わず誰かに届けたくなるくらいに…。