2006.4.5

 ラジオのあと、ビタミン点滴をうけにいく。クリニックで帰り支度をするあいだ、みるみるうちに力がみなぎってくる。というより、ノーマルな状態に戻るというべきか。代謝ですぐに流れてしまうのはわかっているものの、やはりすぐに満ちていくこの実感は有り難い。…すごいなあ、いまの医学って。

 

 最近、村上春樹の「海辺のカフカ」を上下巻読み終えた。ものがなしく抽象的で、すがすがしい不思議さに満ちていた。非日常なことにたいして、動揺することなく淡々と受け入れていく登場人物たちを追っていると、なんだか落ち着く。冷静でゆるがないこと。それが、とても魅力的に思える。

 ひょっとしたら、わたしたちのすぐちかくにあるのかもしれない。あの「入り口の石」が。

 そうしたらわたしは、帰ってこられるのだろうか。帰ろうと、するのだろうか。