2005.11.4
ナレーションレギュラーのスタジオ近くに、猫のたまり場がある。私はいつも必ず、その場所に立ち寄る。運がいいと、5〜6匹の子たちに会うことが出来るのだ。
その中の一匹は、右後ろ足が半分しかない。丸い手袋のように柔らかい毛で覆われた先端は、事故が相当昔だったことを物語る。本人はいたって普通で、うまくバランスをとって走ったり歩いたりしているけれど、はじめは痛々しくて目が離せなかった。
確かにその周りは、狭い道なわりに交通量が多い。気付けばあちこちに、手書きの看板がかかっていた。
「猫、飛びだし注意!」
「ネコがいます。バックに注意してください」
「猫多し!前方注意!!」
可愛い猫のイラスト入りのものもある。近所の人の思いやりにあふれていた。お前たちは守られているんだね。そしらぬ顔で毛づくろいをしている子をなでているうち、今日も猫と話しすぎていたことに気付き、慌ててスタジオへ走るのだった。
