2005.10.17

 ラジオとアフレコな日。

 

 今日は、あの娘の誕生日だ。もう10年以上会ってない。「同じグループ」で、いつも一緒だった。部活も休み時間も帰り道も、舞台を観にいくのも、一時期はいつもそばにいた。

 仲が、よかったとおもう。彼女のつやつやした美しい髪も、芝居も、筆圧のつよいはっきりした字も好きだった。彼女のその一途な思いには、畏怖すら抱いていた。強くてまっすぐで、そして脆い人だったとおもう。

 

 特になにか、大きなことがあったわけではない。振り返ってみればすべて小さないざこざだった。でも、何度となくすれ違いをくりかえした。気付けばずいぶん遠い存在になっていた。

 高校を卒業してから、だから全然会っていない。たった一度、勇気をだして、彼女の自宅に電話をしたことがあった。けれど、お風呂に入っているとかで取り次いでもらえず、一旦電話を切った後、結局彼女からコールバックされることはなかった。そして怖じけづいたわたしもまた、かけ直すことができずにいたのだった。

 6年間過ごした中・高校時代のクラスメートのことは、もう半分以上忘れてしまっているけれど、彼女に関する記憶だけはいつも不思議なくらい鮮明で、あの頃を思い出すときは必ず彼女のおもかげが浮かぶ。名前を口ずさむと、悲しいような懐かしいような、不思議な震えが胸を走る。

 お互い相手をたくさん苛立たせたり、たくさん悲しませたりした。でもあれほど強い感情でぶつかりあえたのは、かけがえのないことだった。いまなら、素直にそうおもえる。

 

 今年も、こころのなかでソッと、おめでとうを送った。