2005.8.21
アフレコのあと、カレイドメンバーと行くつもりでいた麻布十番祭りをキャンセルさせてもらって、実家に帰った。ライアに会いに。
私を目にしたライアは、寝場所から突然立ち上がり、よろよろと歩いて足元から私を見上げた。立つのさえつらいはずなのに。
わたしは胸がいっぱいになって、荷物を置き、その場に座り込んでライアを抱きしめた。触れるのは骨と皮ばかり。いまにも壊れそうな脆さを感じながらも、ライアがしっかり呼吸をしているのがわかる。それだけで、目眩がするくらい安心した。ああこのぬくもり。たしかにライアだ。
毎日お医者さんが家まで往診にきて、注射を打ってくれているおかげか、一時期より大分ラクになっているらしい。わたしたちが食べていたお刺身のニオイに反応して、ちょうだい、とテーブル見つめるライアをみて、母がしみじみいった。
「こんなに元気なライアは、ここ最近はじめてよ。よかった…」
よかった。そんなライアに会うことができて。彼の目はもうほとんど映像を結ばないらしく、グリーンの瞳は暗い場所にいるかのごとく、常時ひらきっぱなしだ。左手は、まるでライオンの赤ちゃんのように丸々とむくんでいて痛々しい。それでも、生きていてくれることに感謝した。
ありがとう、ライア。また時間作って帰ってくるからね。悪いお水が全部抜けるよう、お祈りしてるからね。
