2005.3.9

 アフレコとナレーションの日。

 

 現場で、とてもなつかしい顔に会った。

 

 この仕事をしていると、よく会う人はよく会うし、会わなくなれば3〜4年だって余裕で会わない。ひっきりなしに周りを取り巻く環境が変わるので、だんだんとそういう移り変わりにも慣れていく。

 

 でもときどき、とても密度の濃い時間や作品をともにすごした人達と、少しずつ疎遠になっていくのが、たまらないときがある。すべての記憶や想いや関係を、おなじ重さで抱えていけたらどんなにいいだろうと、悔しくなることがあるのだ。

 

 久しぶりに会ったその人とは、言葉を交わす時間はなかったけれど、でもそのときおもった。いくら疎遠になろうとも、そのひととの関係が消えてなくなるわけではない。会えなくなるのは悲しみではなく、次にあるのは再会という喜びなのだから、淋しがることはないのだと。

 

 そう思わせてくれたのは、スーツ姿のそのひとが手を振りながら見せた、喜びにあふれた笑顔だった。

 

 また、会いましょう。また、いつか。