2005.3.6

 飛行機にひとりで乗るのは、人生で2回目。

 たった45分のフライトでも、じゅうぶん刺激的だった。小刻みなジェットコースター並にグィングィン揺れて、けっこうドキドキしながらも、眼下に広がる一面の雪山に目を奪われ、宝石のような青空にため息をついた。

 あっという間に、小松空港に到着。はじめまして、金沢!東京はいまにも降り出しそうな曇り空だったのに、金沢はピカピカな快晴だ。うう〜テンションあがる!

 

 空港から特急バスで、香林坊へ。今回は、初の金沢ひとり旅だ。一泊だけれど、金沢出身ののとまみちゃんにいろいろアドバイスを受けたし、ピンポイントにじっくりゆっくりする計画。

 ホテルでひとやすみして、いざ出陣!…とおもいきや、いきなり迷う。逆方向へとズンズン歩いていたらしい。むむむ、ろくに地図もガイドブックも読んでないから勝手がつかめない。くればなんとかなるとおもっていたが、想像以上に案内看板がない。むむむ〜!

 

 やっとのことで、ひがし茶屋街へたどりついた。そこは古きよき時代の町並みをそのまま残す一角。京都でいえば花見小路。しかしいちばんのお目当ての「兎夢」が、残念ながら開いていなかった。ショック…!ここでお昼とお茶をする計画だったのに〜。

 

 でもそのかわりに、国の重要文化財に指定されている「志摩」を見学。当時のままのお茶屋さんが、ほとんど手付かずのまま保存されている唯一の場所。実際に足を踏み入れたのは、生まれて初めてだ。

  

 おもいのほか小作りで、独特の空気が漂う空間だった。客間だけにあしらわれている襖の取っ手のらでんや、漆が塗られている柱などから、ひっそりと豊かさが匂い立つ。

 

 一階奥のあたたかい席では、お抹茶とお菓子をいただくことができた。金沢の街自体は日曜のせいか休みの店も多く、閑散とした印象さえあったのに、ひがし茶屋街に足を踏み入れた途端、あたりは「休日の観光地」の典型的な様相を呈していた。あまりの人の多さと空腹に目が回りそうだったわたしは、ここで初めて静かな時間をこころゆくまで堪能した…♪

 

 夜は、あれこれ迷った末、武家屋敷跡ちかくの小料理屋さんにおもいきって入る。最初は緊張したけれど、どうしても金沢郷土料理「治部煮」が食べたかったのだ。小さなコースを頼み、勢いづいて焼酎まで飲む。

 

 初めて味わう治部煮はとてもおいしかった。だしのきいたとろみのなかに、麩・鴨肉・野菜が煮込まれている。嬉しくなって、お店を出てから、ほろ酔い気分でのとまみちゃんにメールする♪

 

 金沢の夜風は冷たい。東京とも横浜とも京都とも違う寒さに身を縮めながら、足早にホテルへとかえったのだった。

 

 さて、あしたはどこへいこうかな。