2004.11.28
久しぶりに、祖母のお見舞いにいった。
枕元には、たくさんの写真が散らばっていた。白黒、セピア、カラー。時代も様々で、その一枚一枚がパウチッコされている。祖母が見やすいようにという、母の配慮だ。
ときどき写真を眺めながら、記憶を確かめたり、会話をうながしたりするためというのが目的でもあるが、わたしは写真を眺めながら祖母の昔語りを聞くのがとても好きだ。
何度も聞いた話もあれば、新たな事実が発覚したりもする。驚くべきはそんなときの祖母の記憶力で、このときは彼女がああいってこういってと、細かい会話まで再現してみせる。それだけ鮮明に思い出が焼き付いているということなんだろう。
まるでドラマのワンシーンのようにみえる、私の知らない時代を切り取った写真は、大きな時の流れを確かに証明するもので、ときどき心が不思議に震える。
教科書に載っている歴史の写真はあまり現実味はないけれど、若かりし頃の祖母と彼女をとりまく私の知らないたくさんの親戚達を眺めていると、脈々と受け継がれて来た命を、たしかに感じるのだ。この見知らぬ遠い時代の人達とわたしは、繋がっているんだ!
いまこうして生きているわたしの時間は、どんな未来へと、繋がっているのだろう。想像もつかないこれからが、改めてとても、たのしみにおもえてきた。