2004.11.4

 アフレコとラジオの日。

 

 アフレコスタジオのロビーに、一通の茶封筒がおかれた。ある役者さんが、日俳連で新潟の地震の被害にあわれた方々への募金をつのろうと、持ってきて下さったのだ。

 

 休憩時間にみんなお財布をとりだし、おもいおもいの金額を入れていく。わたしは千円札がなかったので、せめてもと、ありったけの百円玉をいれた。

 

 わたしは、幸いなことに、いままで大きな災害にあったことはない。病気や怪我で入院したこともないし、事故に巻き込まれたこともない。だから、被害者とか被災者と呼ばれる人達の気持ちは、実感としてはわからない。

 でも、いつ自分がその立場になったっておかしくないのはわかってる。万が一、というが、最近は異常気象も手伝って、千が一、百が一と確率が変化してる気がする。

 

 自分のことのように、というのは難しいかもしれない。でも、同級生やおじいちゃんおばあちゃん、自分の仕事仲間や大好きな人が渦中にあったら、誰だってもうひとごとではすまされないだろう。

 

 ひとごとじゃない。せめてみんながすこし、もうすこしでも、そう感じられたら。そうしたら、震災にかこつけたオレオレ詐欺や、ボランティアをかたって募金を騙し取ろうなんて、思わないだろうに。

 

 震災そのもののニュースはもちろん胸が痛むけれど、おいうちをかけるように相次ぐ詐欺事件の報道に、悔しくて悲しくて、やりきれない気持ちになった。