2004.10.24
長尺のアフレコの日。
わたしは、いつも右手の薬指にルビーの指輪をしている。もともとシンプルなものが好みで、カラージュエリーはそれまで目にとめていなかった私が、なぜか2年前この指輪をみつけたとき、強く強く引き付けられた。
スタジオで隣に座っていた役者さんが、趣味で占いなどにこっているひとで、パワーストーンを置いてあるお店にいくときの話をしてくれたのだが、それをきいて、なるほどなあと納得した。
石の力は、人の波長にシンクロするものなのだそうだ。だから彼は、自分の精神状態がよくないときは近づかない。最近仕事がうまくいかないからとか、失恋してさみしいからと救いを求めてパワーストーンを買おうとすると、ダウンした自分に石の波長が合ってしまうために、自分にとってプラスの効果を 表すものを選ぶのは難しいんだそうだ。だから、気力体力ともに充実しているときに惹かれるものは、とてもいいんだそうだ。
考えてみたらわたしは、いつもなら身につけようと思わないその赤い石の指輪がどうしても気になって、一週間悩んだ末にエイヤッと買ってしまったのだけれど、いざはめてみると自分の肌に意外にしっくりきて、驚いたのを覚えている。ハート型の真っ赤な石とそれに連なる小さなダイヤをみていると、不思議とお腹の底から力が沸いてくるような気がするのだ。それから、オーディションには必ずしていくようになった。今ではいつもしていないと落ち着かないくらい、大切な指輪になっている。
ただ単にかわいいデザインだったからというだけでなく、やっぱりこの指輪とは波長が合ったんだろう。こういうのもやっぱり縁なんだな。出会えてよかった。台本をめくりながら、右手の薬指に光る石にソッと触れた。