2004.10.23
毎年恒例、池田昌子さんの語りの会へ。

去年もそうだったけれど、ここのところ夜があたたかい。初めて語りの会にいった5年前は、吐く息が白いほど寒くて、入口ではホッカイロが配られたものだ。そのぬくもりを恋しく思いつつ、また一年ぶりに北鎌倉の円覚寺の門をくぐる。
この会のひそやかな楽しみは、昌子さんがお召しになるお着物だ。毎年毎年、読み物の内容に合わせてさりげなく工夫されている。今年は、前半が白地に細かな赤の矢がすりにキリリと黒い光沢のある帯を締め、華やかなアンティーク柄の丸ぐけとおなじ柄の帯あげ、髪を結ぶ紐も華やかで、まるで少女のような可愛いらしい装い。後半はグッと落ち着いて、上品な薄墨色の色無地に、絽の羽衣のような薄物をまとっていらした。
いつまでもかわらずチャーミングな方だなあ。大仰な仕草はなにひとつないのに、妹思いの心優しい少女になったり、いかつい女中頭になったり、艶っぽい年増女になったりとくるくる表情を変える。ぐんぐん作品の世界に引き付けられていく、この心地よさといったらない。
会が終了して、昌子さんが締めのご挨拶をしてらしたときに、ちょうどあの地震があったのだけれど、昌子さんがどこ吹く風と落ち着いてらしたので、わたしたちの小さなざわめきもすぐにやんだのだった。
12月に、今度は青山で語りの会があるらしい。いつもの帰源院とはまったくちがう雰囲気になる予感!…いってみようかな♪o(^-^)o