2004.7.30
目の端を、パアッと花が通りすぎた。
その鮮やかさに思わず目をあげると、色とりどりの浴衣を身に纏った女の子たちだった。
これからお祭りか花火大会にでもいくのだろうか、7〜8人で、互いの帯を直し合ったり、アップにした髪のおくれ毛をなでつけている。中学生くらいかな。みんな楽しそうだ。
そのうち、そのなかのひとりのボーイフレンドだろうか、まだ幼さの残る顔立ちの男の子が改札から出て来た。彼は、女の子たちの普段と違う様子に、照れ臭そうに笑う。それをみた彼女たちも、お互いつつきあって笑い転げる。そんな初々しい様子に、思わずみいってしまった。
なんでもない光景だけれど、とても懐かしい気がした。ほんの一瞬フラッシュバックする記憶。メイク道具なんて手にしたこともなかったくらい子供の頃の、でもいまよりずっと真剣に、まだまだ未知なる人生という怪物に向き合い悩んでいた、あの頃の。
いってらっしゃい。彼らの、まるでカラフルなアメ玉のような背中を見送りながら、ちょっとセンチメンタルな気分にひたってしまった。
遠くて近いわが青春。悩んでがんばってむかついて。泣いて笑って、恋せよ乙女♪