2004.7.9

 東京の気温、35度。

 

 冷静に考えてみると、わたしが小学生くらいの頃は、そんな気温はニュースになるくらい珍しかった気がするのに。いまや、こんな猛暑が日常化しているのがこわい。

 

 TVCMの仕事を終えて、灼熱のコンクリートジャングルをぬけ、やっとのおもいで電車に乗り込んだとき、女子高生二人が、わたしのあとから駆け込んで来た。それだけなら別に気にならなかったのだが、わたしはマジマジと見つめてしまった。ふたりは真冬のゆきんこよろしく、しっかりあたたかそうなセーターを着込んでいたのである。

 

 「あっついねー」

 とふたりは、携帯をいじりながら甲高い声でしゃべりだす。…そりゃ暑いだろう。どうみても、それは冬用。どうみても、季節感ゼロ。

 

 ふたりがどういうつもりでそんな恰好をしているのかはわからないし、別にとがめるつもりもない。だけど、視界に入っているだけで想像してしまう、より一層の暑さに、なんだかくらくらしてきてしまった。

 

 新手のダイエットなのか、単に日焼けするのがいやなのか。ああどちらにしても、暑さもピークの午後2時に、顔中ダラダラ汗をかきながら、そこまでしなくても…f^_^;彼女たちの健闘ぶりにこころのなかで拍手をおくりながら、ますます熱いシャワーが恋しくなって、足早に電車をおりた。