2004.3.19

 ナレーションとアフレコの日。

 気付けば4年近くお世話になっている「ケイコとマナブチャンネル」が、4月から「ACT ON TV」というなんともスタイリッシュな局名に生まれ変わる。

 今日は、その第一弾のナレーション録りがあった。

 

 ケイマナといえば、毎月かわる何本もの30秒番宣ナレーションから、テレビくんというマスコットキャラの当て声、そして忘れもしない初めての映像の仕事である、局宣番組まで担当させていただいた。

 10分間の番組の中で、「ケイコとマナブチャンネルとは?!」をアピールしていく。あの撮影は、メイクさんもスタイリストさんもつかなかった。だから、慣れないへアやメイクに自分なりに奮闘し、自前で用意した4〜5パターンの衣装にシーンごとにつぎつぎと着替え、あげく趣味の番組を紹介する導入で演奏までした。著作権の問題があるからと、バッハやモーツアルトはNG、だから何か即興で適当に弾いてといわれて、5〜6小節のオリジナル曲をチェロで弾いたりしたものだ。

 ハードケースに入ったチェロと、かさばる衣装とメイク道具を、泣きそうになりながら抱えてスタジオに入ったあの朝。あがり症の見本みたいだったわたしにとっては、カメラも長台詞も恐怖の対象以外のなにものでもなかったし、ブルーバックでの演技だからまったく勝手がわからない。心細さの極みなのに、マネージャーもついていてくれない。いま思い返すと、よくああいう状態でできたなあと思うほどだ。けれど、そんな細かいことを気にしていられないくらい、がむしゃらだった。いっぱいいっぱいだった。そして、「一生懸命」だった。

 この局宣は、番組の間にたびたびはさまれて放送するカタチで、半永久的に流れます。そう聞いたときは、たとえば10年後に自分がこれを見たら、とっても気恥ずかしいだろうなと想像したものだけれど、その10年後は、今回の局名変更で、幻となってしまった。

 幅広いファミリー層にアピールしやすいマスコットキャラをというイメージだったテレビくんも、今月いっぱい。そう考えていくと、すこし、さみしい。

 

 でも、始まりがあれば終わりがあるもの。月並みな言葉だけれど、これはまったく真理をついているとおもう。そして、終わったなかにも、気付けばまた始まりがある。

 これからは、うまれかわったACT ON TVで、また一からがんばるぞっ!