2004.2.24
梅にうぐいす。
そんな絵みたいな光景が、わたしの寝ぼけまなこに映る。
わたしの住んでいる部屋からは、ちょうど隣の民家のお庭が見下ろせるのだが、少し前まで固く閉じていた梅の花が、今朝見事に開花していた。
降り注ぐまぶしい陽射しな中で、満開の白梅が揺れる。その枝を小刻みに揺らすのは、2羽の抹茶色のうぐいすだった。
枝から枝へ。花から花へ。まるでハイビジョンに切り取られたような、色の対比の美しさ。その自然な色の、鮮やかなこと。
そういえば子供のころ、近くの森を父と散歩しているとき、こずえのむこうから響いてくるうぐいすのさえずりに、父は決まって口笛で答えていた。少し間をおいて、その口笛におずおずとさえずりかえすような声がきこえてくるその瞬間は、まるで魔法みたいに思えたっけ。
1分さえも惜しい朝の忙しい時間に、たっぷり5分は眺めていただろうか。はっと我にかえって、慌てて顔を洗いながら、春の始まりの淡いあたたかさを、胸にほんのり感じた。