2004.2.3
ああ、そうか、と、ある日突然、気付くときがある。
ああ、そうか。なんだ、そういうことか。
なんの前ぶれも予感もなく、とうに静まった記憶の箱がコトリとゆれて、あぶくがひとつ、ゆっくり浮かぶ。ぱちんと弾けるその瞬間に、つながる記憶がある。見える真実がある。
見えてしまえば簡単なことも、あのときは自分でややこしくしていたのかもしれない。
信じたくて、信じすぎて、盲目になっていたり。わかるのに、わかりたくなくて、違う方向を向いていたり。
とっくにすぎさった出来事だけど、いまだから受け入れられることもある。理不尽な思い出も、やっとわかった言葉の意味も。
ときどき、わたしの意志に反して、記憶の箱がゆれるのは、わたしに受け皿ができた証拠かもしれない。
もうそんなことで、湖は波立たない。こうして少しずつ強くなっていくのかなと、ぼんやりおもう。