2003.12.9

 あるタクシー運転手さんの人生。

・離婚2回

・お風呂が大嫌いで、2年前に奥さんが出ていってから、一度も湯船につかっていない。社員旅行でいく温泉ですら、シャワーですませるほど。

・いままで一度も風邪を引いたことがない。暑さも寒さもあまり感じない。この時期でも、朝はステテコとTシャツですごす。

・いまの彼女はドイツ人とのハーフで、客室乗務員。勉強家で、ほんとうは学校の先生になりたかった。
 日本の大学を卒業後、ドイツの大学にも改めて入学し、無事卒業。5カ国語をあやつる。もっぱら尻にしかれている。

・乗務中にも携帯電話の電源をきらないのは、あるおばあさんの運転手兼ヘルパーでもあるから。
 現在ひとりぐらしのおばあさんとは、もう7年ほどのつきあいで、彼女はある会社の会長さん。お手伝いさんもいるし、運転手付きの車があるにもかかわらず、信頼していつも呼び出してくれる。いつでも24時間、何かあったら電話するようにといってあるため、お客さんがいても携帯の電源は切らない。

 エトセトラエトセトラ…

 タクシー乗車時間、およそ7〜8分。その間ずっとしゃべり続けた、50に手が届くか届かないかという、色黒の声の大きな運転手さん。

 ひとの人生って、おもしろい。話をききながら、彼の印象がめまぐるしく変わった、なんともふしぎな、数分間。