2003.12.6

 ここまで生きてこられたことに、感謝する日。

 友人達から、メールが届く。
 電話がかかる。
 親友からは、自宅にカードが届いた。
 事務所には、もらったこともないようなお花や、プレゼントや、心のこもったお手紙が、息をひそめてわたしを待ち構えていた。

 27年間生きてきて、これほどたくさんのひとに「おめでとう」を贈られたのは、初めて。
 しかも、わたしの知らない方たちが、わたしの知らない場所でわたしの声を聴いて、わたしのためにあれこれ心を砕いてくれる…この不思議な感動といったらない。

 直筆のお手紙の言葉を、ひとことひとこと、あいづちをうったり感嘆の声をあげながら、まるで会話しているかのように噛み締めた。

 便箋をえらんで、カードをえらんで、一生懸命言葉を綴ってくれる気持ちが、紙面からまるで質の良い香水のように、たちのぼってくる。

 …ありがとう。

 どうしたら伝わるのだろう。
 この感謝の気持ち。うれしくてありがたくて、いいたいことがたくさんありすぎて、途方にくれてしまう。

 母からメールがきた。

 「薄曇りの空に、あなたが産まれた朝の様子を思い出しています…」

 誰より、貴方に感謝を。
 もう一度いうね。
 生んでくれて、ありがとう。