2003.11.24

 「オケピ!」をみた。

 以前、劇場にもみにいったこの舞台の、WOWOWで生中継した千秋楽のビデオ。

 音楽もストーリーも頭にはいっているのに、やはり面白い。出演している役者さんも、大好きな人ばかり。長いし、多少のバラバラ感はある。でもそれもひっくるめて、本物のエンターテインメントだなあと、あらためて舌をまく。
 もともとミュージカルの世界に強い憧れをもっていて、その舞台に立つことが夢だったわたしにとって、音楽とダンスと芝居のあるステージは、まっさらな純粋な気持ちにいつでも引き戻してくれる、特別な世界。
客電が落ちて、ざわめきが少しずつ静まり、オケピからオーバーチュアが流れだす。

 それだけでもう、期待と興奮に、胸がはちきれそうになる。鳥肌がたつくらい、ゾクゾクしてしまう。

 おこずかいのすべてをミュージカルにつぎこんでいた中学生の頃のまなざしを、いつでも思い出すができる、まるで魔法。

 まじりっけなしの「好き」という気持ちを、わたしは異性よりもまず、ミュージカルの世界に対して感じたように思う。

 仕事を始めてから、わたしは自分に「ぴあ禁止令」をだした。

 あの雑誌を開いたら最後、舞台も演奏会もいかずにはいられなくなる。でも手当たり次第にチケットを買うお財布も、そのためにただでさえ白いスケジュールにNGをいれる勇気も、ド新人だった頃のわたしにはなかったからだ。

 でもやっぱり、あの興奮と感動を、劇場で、肌で感じなければ。「オケピ!」をみながらふと、あした数年ぶりに、ぴあを買ってみようと、密かに決心した。