2003.10.23

 16歳の女の子と、たくさん話した。

 彼女の特技は、メイクだという。
 小学生の頃からお化粧していたというから、びっくり!

 確かに、うまいし、きれいだ。見せ方をこころえてる。
 でもお化粧なんて全然必要ない時期なのに、もったいないような、それがかっこいいような、複雑な気持ちで、彼女の黒く縁取られた目を見つめた。

 手足もすらりと長く、全体的に華奢な印象なのに、深くカットされたニットから見える豊かな胸もとは、女性のわたしですらドキドキしてしまうほど。

 年上に囲まれても物おじしないその堂々たる態度といい、そのはっきりとしたものいいといい、あっぱれ!
 いろんな意味で怖いもの知らずだけれど、決していやな感じはしない。

 …すごいなあ。

 自分が16の頃は、もっと世界が狭くて、軽い人間不信で、そのくせ遠い夢を信じていて、もちろん化粧なんてしていなかった。

 あの頃の自分に彼女を会わせたら、どれだけ刺激的だろうと密かに思いながら、網タイツとハイヒールに包まれた、軽やかな足どりを見送った。